理想の彼氏

《待て！それで
どーなった？》

『隼人君が気づいて
ちゃんと嘘
言ってくれたよ！
もうっ、なんなの？』

《悪い……
まさか学校に行くとは》

『…でも大丈夫なの？
そんな子‥‥なんか
危なくない？』

《確かにバレたら
かなりやばいだろうな》

『‥‥‥大丈夫？』

《大丈夫だ。
俺を信じろ！
隼人に悪かったって
言っておいてくれ》

『分かった』

ﾌﾟﾁｯ………

「なんて？」

隼人君が顔を
覗き込んできた

『悪かったって。
本当にごめんね
巻き込んじゃって』

すると、隼人君は
にっこり笑って

「全然いいよ
逆に遠慮なく加藤さんと
絡めるから
ラッキーだしね」

と言った

……悪魔だ………

「兄貴、モテるよね
俺が好きになる人
皆兄貴好きに
なるんだよ」

『――――えっ？』