理想の彼氏
有紗side
朝、学校へ行くと
奈々が泣きそうな顔で
私のところに来た
「どうしたの?」
『距離…
置く事になった』
「…そっか」
すると、奈々は
何か思った様子で
私に聞いてきた
『有紗の守りたい
人って誰?』
「守りたい人?」
そう言われて
頭に浮かんだ人…
しかし、その考えを
振り払って
「今は奈々かな?」
と言った
『ねぇ……
守りたい人って
どうゆう人を言うの?』
そう言われると、
困ってしまう
「悲しんでたら
助けてあげたい人
みたいな感じ
じゃない?」
『そんなの…っ
彰だもん』
今にも泣きそうな顔で
奈々は呟いた
「奈々?隼人君とこに
行かなくていいの?」
『…今は会いたくない』
「そっか……」
ポンっと奈々の頭を
撫でて、
「ゆっくり考えれば
いいよ?
焦っても考えれなく
なるどころか、
正確な答えが分からなく
なっちゃうからね?」