理想の彼氏


「あれ?
確か君……
加藤さんの友達?」

「……っ
牧野君!!」

私が今気になっている人

「何してんの?」

「あ…っさぼり」

牧野君はその
言葉を聞くと、
フッと笑って

「俺も」

と言って私の
隣りに座った

ドキドキする胸を
必死に止めた

「でも、ここには
誰もいないと
思ってたのにな~
先客がいたとはな」

冗談ぽく私を見て笑った

その瞬間ふ、と
思ってしまった

奈々は何を
迷っているんだろう、
と………

「牧野君は…
よくサボるの?」

「ん?
ん~~…結構サボるよ
考え事とかしにね」

考え事って……
奈々の事?

< 72 / 96 >

この作品をシェア

pagetop