理想の彼氏


「…え?
大丈夫だけど………」

『じゃあ、教室で
待っててっ』

私は有紗を置いて
ダッシュで教室に
戻って行った

なんか恥ずかしい…!!
告白するみたいじゃん!
やだやだやだ
私、人呼び出すの
初めてなんだってば~

有紗が走って
教室に戻ってきた

「ばか!
あんな風に帰ったら隼人
困るでしょーが!」

『だって~
恥ずかしいんだもん!』

火照る顔を押さえて
軽く叫んだ

「まぁ、奈々が
照れてるの見れるのも
珍しいしね」

有紗がにっこり笑って
私の頭をクシャッとした


そして、帰りに
有紗と別れて
隼人の教室に向かった

ガラッ

教室のドアを開けると
隼人が窓際の机に座って
夕暮れのオレンジの光で
凄く綺麗に見えた……


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