理想の彼氏
前を歩く男を見て思った
めちゃくちゃ
かっこいいかも
しれない…と。
もしかしたら彰と
会う前だったら
付き合ってた
かもしれない
だけど今は彰しか
目に入らない
そんな事を考えていると
男は立ち止まった
「…俺、牧野隼人
っつーんだけど、
ずっと加藤さんが
好きだった。
付き合って
くれねーかな?」
『ごめんね……
好きな人がいるの』
俺は驚いた顔をした
「え?この学校?」
私は横に首を振った
「そっか……」
恋はタイミングって
今初めて思ったかも。
牧野君は去って行った
なんか……
なんで私なんかが
皆いいのかな?
悶々と考えながら
学校が終わるのを
ひたすら待った
彰の優しい顔を
思い浮かべながら…