理想の彼氏
コンビニで雑誌から
目を離して時計を見ると、
針はもう7時だった
遅いなぁ…
留守電気付かな
かったのかな?
そう思っていると、
奈々!!と声がした
時計から声がした方に
視線を向けると
彰が立っていた
「悪い!今日会議で
さっき終わって帰る所に
携帯に気付いた
待たせたな……」
『いいの。
私が勝手に
呼び出したんだから』
「じゃあ…場所帰るか?」
その言葉に頷くと、
彰は公園に連れて行った
ベンチに座って彰が
買ってくれた
紅茶を飲みながら
少し沈黙が続いた
「…話し、あるんだろ?」
彰が私の顔を見ながら
言った
『うん…………
今日ね、隼人君にも
伝えてきた。』
「そうか…」
不安そうな声が聞こえた
『…私……………
ずっと探してたの』