血だまりの少女
《1》
階段を登り切ると、左手側に廊下がのびていた。
突き当たりには赤い扉が見える。
一直線の廊下の左右には等間隔で扉が2つずつ並んでいて、右側の手前に青い扉があった。
「とりあえず、安全な青い扉に入りましょう」
「そうだね。廊下の方が危険だし」
私たちは青い扉の部屋に入った。
部屋の中は一階の部屋と同じで、沢山の本が並ぶ本棚や、机や椅子が置かれていた。
カラフルな背表紙にタイトルが書かれていないのも、机の上にバラの紋章が描かれたノートが置かれているのも同じだった。
「また日記かしら?」
ノートを手に取り、表紙をめくる。