血だまりの少女
赤野が頷いたのを見てから、扉を少し開けて廊下の様子を伺った。
安全を確認してから廊下に出ると、素早く目の前の茶色い扉を開けた。
「えっ!?」
「ヤバイヤバイッ」
扉を開いた瞬間、目に飛び込んできたのは、暗闇だった。
視界を奪われてしまっては危険だ。
簡単に殺されてしまう。
スマホのライトを使うのも手だが、バッテリーが減ってしまうと、この先何があるか分からないので、なるべくスマホは使いたくない。
怖くなった私は扉を閉めた。
「この部屋は後よ。他をあたりましょ」