血だまりの少女
机の上に広げ、三階の間取りを把握する。
三階は正方形の廊下が一周しており、各面の右側に1つずつ扉がある。
“回”という漢字にそっくりだ。
各部屋は左端まで広がっていて、どれも大きな部屋だと見て分かる。
「俺たちが居るのは、この部屋だよ」
赤野が指差したのは、正方形の廊下に囲まれた中心の部屋だった。
上がってきた階段は他の扉の位置とは違い、南側の壁の右側にあり、その面には部屋が無く、私たちの居る部屋を含めて4つの部屋があった。
「最初上がってきた時、折笠さんの居る部屋が分からなくて、こっちに行ったんだけど扉は開いてたよ」
赤野は東の部屋を指差す。
「部屋には何があった?」