血だまりの少女
私は右側の扉に向かった。
ドアノブに手を掛け、ゆっくりと回してみる。
「あ、開いてるわ……」
ドアノブは最後までしっかりと回った。
「赤野君、そっちは?」
振り返ると、赤野も私と同じ様にドアノブに手を掛けていた。
「開いてるよ。どうする?先にそっちから行く?」
赤野は首を傾げるが、私はそれに対して首を横に振った。
「手分けしてカギのチェックしてるんだから、そのまま部屋も調べちゃいましょ」
「わかった」