血だまりの少女
赤野は頷き、ドアノブを少し見つめた後、扉を押し開けた。
私も目の前の扉を押し開け、一歩中に入って部屋を見回す。
「ひどい……」
家具が無い広い部屋の床には、いくつもの骨が山積みになっていた。
頭蓋骨は無造作に転がっている。
その中には、黒く焦げた骨と茶色に変色した骨が重なり、小さな山を作っていた。
部屋の中を調べる前に一度、赤野に声を掛ける。
「赤野君、そっちはどう?」
部屋から顔を出し、少し扉が開いた向かいの扉に声を掛ける。
「……一応、大丈夫」