血だまりの少女

「ぅぐぐぐッ!!」

俺の悲鳴は口内で木霊する。

『二宮ぁー?』

助けてくださいッ先輩ッ!!

あ!そうだ!

右手をスラックスのポケットに入れる。

引っ張っても取れないから、焼き切ってしまえばいい。

俺はライターを取り出した。

口を塞いでいるイバラを燃やそうと、ライターを点けた。

が、次の瞬間、鞭の様なイバラに手首を叩かれ、ライターを落としてしまった。



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