血だまりの少女
『……ほんと……?』
『うそじゃないよ』
少女の本気が女の子に伝わり、女の子は安心したように目を細めた。
『初めてだよ。そんな事言われたの……』
泣きそうな顔で女の子は笑った。
少女は子猫を抱える女の子の手を握る。
『わたしと、おともだちになろッ』
女の子にとって短い人生ながらも、生きてきた中で一番嬉しい言葉だった。
『私、ミヤビって言うの』
『わたしはクミっていうんだ!よろしくね!』
これがミヤビという名の女の子と折笠玖美の出会いである。