血だまりの少女

確か折笠さんは日記を閉じていた気がした。

しっかり調べなきゃダメだと言う折笠さんの言葉を思い出し、俺は閉めかけた扉を開けて、小部屋に入った。

机の前に立ち、日記を見下ろすと、見開きのページは白紙だった。

だが、ページとページの間に紙切れが挟まっているのを発見し、摘んで引き抜くと、指示の書かれていない紙が出てきた。

【白紙の紙を手に入れた】

しっかり調べておいて良かった。

もしかしたら甘い香りの部屋も、もう一度調べたら紙が出てくるかもしれない。

俺は小部屋を出て、白紙の紙をポケットにしまいながら甘い香りの部屋を改めて見回す。

三人で調べた時と部屋の様子は変わらなかった。

小部屋は変わっている箇所があったから調べたが、俺は警察ではないので、この部屋はどこを調べて良いのか分からない。



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