血だまりの少女
上から一段目、二段目には何も入っていなかった。
三段目も何も入っていないだろうと期待せず引き出しを開けると、白紙の紙が1枚入っていた。
【白紙の紙を手に入れた】
引き出しを閉じて振り返り、まだ調べていないベッドを見つめた。
化粧台からお目当ての紙が発見できたので、ベッドには何も無いだろうが、一応調べておいた方が良いだろう。
俺は紙を握ったままベッドに歩み寄る。
薄ピンクで統一された天井付きのベッドは、一人で寝るには広すぎる大きさだった。
掛け布団をめくると、ふわっと甘い香りが舞った。
掛け布団の下に紙は見当たらず、念の為マットの上に手を這わせるが、マットカバーの下に紙の感触は無かった。
枕のカバーを外したが、ここにも望みの物は無かった。