血だまりの少女

「……絶対危ないよ。屋敷で『地下でまた会おうね』ってメッセージを発見したんだ」

「どこでそんなメッセージを?」

「紙を集めて炙り出したんだ」

赤野が見つけ出したメッセージのお陰で、地下に何かあると思っていた私の推測は確信に変わる。

「尚更行くしかないわね……私一人で行くわ。赤野君はここで」

「それはダメだよ」

待っていてと言う前に反対されてしまった。

「死と隣り合わせの場所で、大人も子供も、男も女も関係ない。行くなら俺も一緒に行く」

真剣に私を見つめる瞳からは、引く気が無いのが窺える。

私は赤野と一緒に穴の中を調べる事にした。

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