血だまりの少女
私は慌てて数歩後ろの扉に戻り、外に出ようと必死にドアノブを動かす。
だが、外側からカギを掛けられてしまったのか、開けられなかった。
二宮の仕業かと思ったが、彼がそんな事するはずがないと思い直おす。
「二宮ぁー!?そこに居るんでしょ!?カギが掛かってて開けられないの!開けてちょうだい!」
バンバン扉を叩いても、扉はびくともしない。
「二宮ぁー!居ないのーっ!?」
何度呼んでも二宮からの返事は無かった。
私は諦めて、明かりを探す事にした。
何かないかと中身を思い出しながら、ポケットの中を探る。
すると突然、目の前が明るくなった。