血だまりの少女
『山積みになった人骨は100人以上のものと思われ、ほとんどが子供の骨でした。その中には以前この屋敷に誘拐事件の調査をしに行ったまま行方不明になってしまった警察官2名のものと思われる人骨やその他数人の成人のものと思われる人骨が発見されました』
アルラウネの力によって人を殺す為に動いていた屋敷や甲冑は、主を失い殺戮機能が停止した。
恐れられていた屋敷は、今は誰が足を踏み入れても殺すことは無い。
『人骨の身元の特定を急ぐと共に……』
終わったのだ。
ホラーゲームの様な脱出劇は、私たちの勝利と言えよう。
ミヤビを助けてあげられなかったこのエンドは、ハッピーエンドとは言えないが、私たちは生き延びたのだ。
複数あるエンドの一つを回収したと考えよう。
コツコツコツコツ……
廊下を鳴らす音が近付いて来る。