血だまりの少女

「私たちはここから出る方法を探しているの。協力してくれないかしら?」

「えっ……」

谷原は顔を強張らせた。

部屋を出て、甲冑が歩き回る危険な廊下に行きたくないのだろう。

「一人より三人の方が怖くないと思うけど?」

優しく微笑み、谷原の顔を覗き込む。

「ッ……あのっ……よろしくお願いしますッ」

「うん、よろしくね」

【谷原彩乃が仲間になった】

軽く握手をしたあと、手を引っ張りクローゼットに腰掛ける谷原を立ち上がらせる。



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