血だまりの少女
「とりあえず、花瓶に入れる水を探しに行こう」
赤野は既にドアノブを掴んでいた。
赤野に視線を移した谷原は一歩後ずさる。
「大丈夫よ」
「はい……」
赤野を先頭に、谷原は私の背中に隠れるようにして廊下に出た。
谷原は二宮に似ている気がした。
そういえば、二宮はどこへ行ったのだろうか。
私の異変に気が付いて仲間を呼んでくれていれば良いのだが。
連絡が取れない以上、期待するしかない。
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