血だまりの少女

でも、やはり、俺の予想は外れてしまった。

母が毎日、俺を罵って来た。

精神的なストレスが溜まり、こんな事なら学校へ行くべきかと考えたが、あんな場所に行ったところで、ストレスは溜まってしまう。

俺に逃げ場は無かった。

泊めてくれるような友達は居ない。

親戚の所では見つかってしまう。

どこか、母に見つからず静かに過ごせる場所はないだろうか。

家出と言っても、母が家に居ない間、隠れる逃げ場が欲しかったので、秘密基地の様な所を探していた。

当ても無く、フラフラと歩き続けていると知らない場所までやって来ていた。

いや、正確に言うと、来た事の無い場所だった。

< 9 / 424 >

この作品をシェア

pagetop