君とのキスの意味
“後悔”と“お礼”
昨日いろいろと考え過ぎて、なんだか疲れている月曜日。
朝イチ、駐車場で水野君が待っていた。土曜日のお詫びとお礼という事で、千晶ちゃんと2人で、ネクタイをプレゼントしてくれた。
俺が遠慮しても、水野君を困らせるだけだと思って、ありがたくいただいた。
俯きがちだった水野君だが、土曜日「つかもん」と呼んでいた事を言ったら、慌てていた。その事は、記憶にないそうだ。
「忘れてください!」と困ったように言う彼女に「いいのに“ つかもん ”」と返した。
「それは、内緒のヤツなんで」と言う彼女に「内緒だったのか~」と笑った。
前のように、自然に話せているようで、なんか嬉しい。そう思いながらも、そうだからこそ、胸にモヤモヤとしたものを感じる。
「水野君・・・」
無意識のうちに、そう声をかけていた。
「はい?」
彼女と目が合うと、逸らしてしまう。何を言うかなんて、全然考えていない。
「あっ、いや・・・」と適当な事を言ってごまかした。
「つかもん」と呼んでいた事を覚えていないという事は・・・きっと、俺がしたキスの事も、覚えていないだろう。
朝イチ、駐車場で水野君が待っていた。土曜日のお詫びとお礼という事で、千晶ちゃんと2人で、ネクタイをプレゼントしてくれた。
俺が遠慮しても、水野君を困らせるだけだと思って、ありがたくいただいた。
俯きがちだった水野君だが、土曜日「つかもん」と呼んでいた事を言ったら、慌てていた。その事は、記憶にないそうだ。
「忘れてください!」と困ったように言う彼女に「いいのに“ つかもん ”」と返した。
「それは、内緒のヤツなんで」と言う彼女に「内緒だったのか~」と笑った。
前のように、自然に話せているようで、なんか嬉しい。そう思いながらも、そうだからこそ、胸にモヤモヤとしたものを感じる。
「水野君・・・」
無意識のうちに、そう声をかけていた。
「はい?」
彼女と目が合うと、逸らしてしまう。何を言うかなんて、全然考えていない。
「あっ、いや・・・」と適当な事を言ってごまかした。
「つかもん」と呼んでいた事を覚えていないという事は・・・きっと、俺がしたキスの事も、覚えていないだろう。