君とのキスの意味
沙映のお気に入り
沙映と付き合い始めて、半年以上が過ぎた。過ぎてみれば、あっという間だった。
順調だった…とは言えないかもしれない。俺としては、そんなつもりはなかったのだが、付き合い始めた頃、俺の態度は、彼女を不安にさせていたようで。
「私達、付き合ってるんだよね?」
たびたび、そんな風に訊かれた。
「えっ⁉でしょう?」
俺の素直じゃない答えに、彼女はいつも、眉間にシワを寄せた。
俺の本来の性格に、もう一つ追加しておく。『天の邪鬼』てヤツだ。
いろいろあった気がするけど、そのたびに、お互いの心と身体の距離が近付いた。
今では、“2人のペース”みたいなのができてきた気がする。
2人とも実家暮らしだから、外で会う。食事をするにしても、出かけるにしても、まず、沙映の希望を訊く。
「たまには、塚本さんから言ってよ~」
そう言いながらも、自分の希望をしっかり言う沙映。
「なんか、麺類が食べたい!」「ブーツが欲しいから、靴屋さんに行きたい!」等々
沙映の希望に、俺の希望をプラスして、いろんな事を決めていく感じかな。
ほとんどが、俺の車で移動する。その間、ずっと沙映が喋っている。
順調だった…とは言えないかもしれない。俺としては、そんなつもりはなかったのだが、付き合い始めた頃、俺の態度は、彼女を不安にさせていたようで。
「私達、付き合ってるんだよね?」
たびたび、そんな風に訊かれた。
「えっ⁉でしょう?」
俺の素直じゃない答えに、彼女はいつも、眉間にシワを寄せた。
俺の本来の性格に、もう一つ追加しておく。『天の邪鬼』てヤツだ。
いろいろあった気がするけど、そのたびに、お互いの心と身体の距離が近付いた。
今では、“2人のペース”みたいなのができてきた気がする。
2人とも実家暮らしだから、外で会う。食事をするにしても、出かけるにしても、まず、沙映の希望を訊く。
「たまには、塚本さんから言ってよ~」
そう言いながらも、自分の希望をしっかり言う沙映。
「なんか、麺類が食べたい!」「ブーツが欲しいから、靴屋さんに行きたい!」等々
沙映の希望に、俺の希望をプラスして、いろんな事を決めていく感じかな。
ほとんどが、俺の車で移動する。その間、ずっと沙映が喋っている。