君とのキスの意味
「雪乃さん・・・」
無意識のうちにそう口にしていた。何で俺の名前?
雪乃さんの事は、みんなが普通に名前で呼んでいるから、俺が呼んでも不自然にならないだろうと話したんだけど・・・
俺の方は「やめておこう」て事だったよな?
「みなさんが、野球場の方に移動しようかって・・・」
「そう・・・」
俺の後ろにいた水野君に、雪乃さんが声をかける。
「水野さん、お昼はごめんなさい。おかげさまで、賑やかにお弁当をいただきました」
「私の方こそ、本当にごめんなさい」
水野君は俯いたまま、ペコッと頭を下げた。
「尚子さんの所に、行ってきます」
そう言うと、芝生広場の中に向かった。
さっきまで、とても身近に感じていたのに、その小さな背中は、とても遠くに行ってしまったようだった。
無意識のうちにそう口にしていた。何で俺の名前?
雪乃さんの事は、みんなが普通に名前で呼んでいるから、俺が呼んでも不自然にならないだろうと話したんだけど・・・
俺の方は「やめておこう」て事だったよな?
「みなさんが、野球場の方に移動しようかって・・・」
「そう・・・」
俺の後ろにいた水野君に、雪乃さんが声をかける。
「水野さん、お昼はごめんなさい。おかげさまで、賑やかにお弁当をいただきました」
「私の方こそ、本当にごめんなさい」
水野君は俯いたまま、ペコッと頭を下げた。
「尚子さんの所に、行ってきます」
そう言うと、芝生広場の中に向かった。
さっきまで、とても身近に感じていたのに、その小さな背中は、とても遠くに行ってしまったようだった。