空に舞う桜
え、ええっ?!
嘘!どうしよう!!
オロオロしている私の隣で、あの人も無垢を構えていた。
「覚悟ぉ!!」
そう言って、1人の侍があの人に斬りかかってきた。
それを見た瞬間、私は考えるよりも先に体が動いていた。
「だ、駄目ぇ!!」
私は咄嗟にあの人を突き飛ばし、庇った。
そして、肩に走る、斬られた痛み。
「いった……」
嘘、この刀、本物?
今のテレビって、本物の刀使うの?!
「お前っ……!」
私に突き飛ばされたあの人は、とても驚いていた。
私を斬った侍も、目を見開いていた。
「そこを退け、女!
さもないと、貴様も斬るぞ!!」