空に舞う桜
「おいおい、本気かよ土方さん!」
「話は以上だ。
文句がある奴は、後で俺の所に来い」
夜も深まった頃、突然幹部が召集された。
近藤局長が言った通り、すぐに佐渡の事について会議が開かれた。
初めは驚いていた幹部の人達も、なんとか彼女の事情を理解しようとしていた。
そして、土方副長が最終的に出した答えは……
『しばらくの間、あいつをウチで預かることにする』
佐渡を、新選組で預かるということだった。
俺としては、嬉しいところではあるが……
こうもあっさり承認されると、少し不安なところもある。
何か、考えがあるのだろうか。
それとも、情が沸いたのか……
「山崎」
「はい」
「お前は残れ」
「……分かりました」