空に舞う桜


慌てて、止めに入って、3人を問い詰めた。




『やめてよ!

 どうして、そんな酷いこと言うの?!』





そう言うと、彼女達は心底めんどくさそうな顔をして、言った。




『うるっさいなぁ……なんでもいいじゃない』





『良くないよ!

 この子が何かしたの?!』




すると、彼女達は黙ってしまった。




ここで止めとけば良かったものの、渡しは彼女達を最後まで説得しようとした。




『ねぇ、仲良くしようよ。

 嫌なことがあったら、ちゃんと言い合ってさ。

 悪いことしちゃったら、謝って仲直りしよう?

 私、皆のこと大好きだから、また皆で仲良くしたいよ』




絵に描いたような、綺麗な言葉ばかり。





でも、私の理想だった。




同時に、そうなれると、本気で思っていた。




友達だから、私の言葉は届くと思っていた。




だけど、返ってきた答えは……




< 80 / 128 >

この作品をシェア

pagetop