僕はそれでも恋をする
最低かも知れないけど、本当は猫じゃなくて、キミの撮ったこの写真が好き。
私って、重いな。
「じゃあさ、今日一緒に校庭行こう?」
「校庭? 一緒に……?」
「うん。ニラ子、いつも校庭にいるから、昼一緒に食べながらさ」
柳瀬君は、何が好きなんだろう。
2人で一緒にいたら、周りに変に思われたりしないだろうか……。
「僕が一緒に行きたいから」
「……へ」
また、あの時の。
「それならいいでしょ? 僕のせいにしていいよ」
またそうやって、柳瀬君は私の涙を誘う。