僕はそれでも恋をする


ゴールデンウィーク。


小さな旅行。


遊園地。


……柳瀬君と遊園地!


「あんたほんと単純……」


だけど不安がないわけじゃない。


まさかフミちゃんの言う5人の中に、柳瀬君の好きな人がいるのではないか。


そんな不安がふつふつと出てくる。


フミちゃん、優しそうに見えてひどいからな……。


「なにか不満があるなら来なくてもいいけどー?」


どうやって心の声を読んでるのか分からないけど、このどや顔。


人の恋心を良いように使って……。


「わ、私は! 別に、柳瀬君がいるから行くってわけでは……」


「じゃあ何でくるの?」


「え……そ、それは、うん。ふ……フミちゃんが好きなの! フミちゃんがいるなら行きたぁい!!」


「気持ち悪……」


最低!!!


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