僕はそれでも恋をする
「いやぁぁぁっ!!!!!!」
「!? な、なっちゃん!?」
認めたくない! いや、でも確率は高い。
だって、チトセちゃんは男子にモテモテできっと柳瀬君だって……。
泣きそう。
こんな子が相手なんて、絶対勝てるわけない……。
神様、仏様、女神様……そんなに私を嫌うのですか。
「なっちゃん……とりあえず落ち着こ?」
ハッとして顔を上げると、私はチトセちゃんの腕になぜかしがみついていた。
「っ! ご、ごめん!」