切れた・・絆

•••心 side



佳希も、毎日の勤務に追われながら
家のことも、きちんとやってくれていた。

何度も、
「無理しないで良いから」
と、言ったが、
「やりたいから、大丈夫。」
と、言って
食事も待ってくれたり、
帰りが遅い俺を待ってくれていた。


そんな日々の中でも
未来ちゃんからの呼び出しはあり
昼間呼ばれたり、夜に呼ばれたり
その度に、抱くように言われた。

佳希も疲れているだろうと
思い‥‥‥‥
夜の営みが、減っていたため
未来ちゃんに、毎回欲を吐き出していた。


そんな中、
未来ちゃんに呼ばれて
「あのね、私のお腹に心君の
赤ちゃんが出来たの。
嬉しい。

心君も、嬉しいでしょ。
今、三ヶ月だって。
後7ヶ月したら生まれてくるよ。

私達の天使。

DNA鑑定は、きちんとするから
心配ないよ。

しばらくしたら、お腹目だってくるけど
どうする?

お姉ちゃんを追い出す?

それとも、私達の新居を持つ?」



「なっ、なんで?
未来ちゃん、避妊しなくても
大丈夫だって、言ったじゃないか?
俺は、佳希とは、別れないよ。
困るよ!そんなこと言われても。」

「どうして!!心君だって
毎回、私を抱いたじゃない。
毎回、私に欲を出したじゃない。
今更そんな事言うなんて酷いよ。」
と、泣きだして

その日は、帰る事が出来なかった。
ずっと、未来ちゃんに
寄り添っていた。

俺っ‥俺は、どうしたら‥‥           
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