切れた・・絆
六話

•••新居


翌日、凄い顔をした二人は、
お互いの顔を見て笑いあった。

鈴がいてくれて
良かったと、佳希は改めて思った。

今日1日、働いたら、
明日から週末。
だから、二人とも頑張れた。

帰りに、
星野先生と明日の待ち合わせをした。

帰ったと言っても、鈴の家だけど。

その夜は、私が食事の準備をして
鈴の帰りを待って、二人で食べた。
鈴は、
「ああ~幸せ。
佳希を嫁にほしいよ。」
と、言うから大笑いした。

次の日、ゆっくり起きて
星野先生と待ち合わせの場所に行き

車を置くと、
星野先生は、どんどん歩く
「えっ、先生 どちらへ?」
「良いから黙って、着いてこい。」
と、言われるから
    着いて行くと。

男性が一人立っていて
「すまないな、鈴木。」
「いや、構わないよ。
こちらの方が探してる方?」

「ああ、同僚の辻だ。
辻、俺の知人で不動産屋の鈴木だ。
物件を見せてもらう、いいな。」
「あっ、はい。辻と申します。
宜しくお願いします。」

「改めまして、鈴木です。
星野とは、大学の同級生です。
ですが、こいつが、他人の事で動くなんて
びっくりですよ。
貴重な体験させてもらいました。」

「おい、余計なこと言うな。
早く、行くぞ。」

「はいはい、
では、辻さんこちらにどうぞ。」
と、鈴木さんが言うから
呆気に取られながら
私も後を追った。

そこは、病院からも割りと近くて、
大きなスーパーもあり
公園もあって、セキュリティもちゃんと
していたところだった。

部屋も7階にあり
1LDKで綺麗だった。
 
値段も高くなく。
私は、直ぐに決めた。

早く、見つかって良かった。
契約を済ませて、明日引っ越しをする。

鈴木さんに、お礼を言うと
「星野にいろんな条件だされて
探したんですよ、
気に入って貰えて良かった。」
と、話してわかれた。
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