切れた・・絆

•••体調が悪い


ひと月、ふた月と過ぎ·····

私は、真飛さんと付かず離れずの
位置にいた。

鈴とも、食事をしたり、
買い物に出掛けたり
穏やかに過ごしていた。

不思議に、あんなに
愛した、心がそばにいなくて
まして、裏切られたのに

何の·····感情も·····なかった·····
寂しい····憎い····悲しい····辛い·····

  ·······何も···

だが、病院の仕事も忙しいからか
体調が悪かった。

ダルかったり、
熱っぽかったり、
食欲がなかったり、
それに、
やたらと眠かったり·····

私は、鈴の受診を受けた。


そこで·····鈴から言われた·····

診察結果に·····
   唖然とした······

鈴も、言いようがなかったが····
「佳希、あなた、妊娠している。
私は、産婦人科医じゃないから
はっきりしないけど
四ヶ月を越えてるはず。
産婦人科に行った方がいい。
一緒に行こうか?」

「‥っ‥‥妊娠?
 ‥‥‥‥‥‥心の子?
‥‥‥‥‥‥あの‥‥とき‥の
 どうしょう?‥‥鈴、どうしょう····」

「佳希、落ち着いて
まずは、産婦人科で
きちんと診てもらおう。

明日は、佳希も私も休みだから
明日行くよ。
それから、考えようね。」
「‥‥うん····わかった。」

「もう仕事、終わったんだよね。
私と帰ろう。一緒に。」
「うん。」


鈴は、私を連れて帰り
食事をして、お風呂に入れて
「眠れないかもだけど、横になって。」
と、ベッドで横になるように言われた。
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