切れた・・絆
•••お父様の言葉
「笑ったり、泣いたり、忙しいな
佳希は。」
「改めて、私は、真飛の父で
内科医の星野健飛です。
こちらが、妻で、神経外科医の加奈です。
今日は、よく来てくれました。
お腹大きいのに、仕事して
こうやって来てくれて、
大変だったろう?」
と、言ってくれたお父様に
「はじめまして、辻 佳希です。
‥‥宜しく····お願いします。」
と、挨拶をすると
「まあ、辻じゃねえがな。」
と、真飛はが言うから
笑ってしまう。
「佳希ちゃん、話は聞いてるよ。
こんな、愛想もない奴だが
嘘はつかないし
こいつが言うことは、
絶対だから問題ないよ。
佳希ちゃんは、何も気にしないで
赤ちゃんを産んで。
私らは、何でも協力するよ。
心配ない。
正直こいつは、一生独身だと
諦めていたんだ。
そしたら、結婚した。
と、連絡あって、びっくりしたが
話を聞いていて、こいつが、真飛が
本気で愛したんだとわかったよ。
だから、私も妻も、反対もなにもない
嬉しくてたまらなかったんだ。
ありがとう。
真飛を選んでくれて。」
と、お父様
「わたし‥‥‥なんて‥‥言ったら‥‥
と、涙が溢れて、真飛は、また
私を抱き締めてくれた。
「ありがとうございます。
真飛さんには、
苦しいときも、辛いときも
ずっと、助けて頂きました。
改めて、自分の気持ちに
気づいた時に
妊娠が、わかり‥‥‥‥
真飛さんに
お断りしたんです。
ですが、真飛さんに
一緒に生きていこうと
言ってもらいました
だけど、お父様やお母様に、
嫌われたらどうしようと
心配していたら‥‥‥‥
真飛さんが
自分が尊敬している、二人だから
心配ない。
と言ってくれたんです。
私こそ、ありがとうございます。」
と、お伝えすると
「うん、うん。
今からは、沢山家族として
過ごしていこうね。
それに私達の事は、
父さん、母さんでいいよ。
固くなくて。」
と、言われて
「はい。わかりました。」
と、答えた。
本当に、温かな家族だ
と、改めて思う佳希。