恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―



私は学校帰りにコンタクトと布団を買いに行った。






「はぁはぁ……布団一式を1人で運ぶのは意外にキツイ…

宅配にすれば良かった~」



新しく買った布団を運び疲れ、道端で少し休憩していると





「結菜?なにやってんだ、お前?」



「ひ、平川…なにって布団運んでんの!」



「はぁ!?なんで布団なんて買ってんだよ…」





「人ん家来る度に、あんたと一緒に毎回寝てらんないから…」




「ふぅん~まぁ、いいや…オレが、運んでやるよ」




そう言って布団を軽々持ち上げ、歩き出す平川の姿を見て




へぇー意外に力あるんだ



と少しドキドキしながら平川の後を歩いていた。










< 102 / 130 >

この作品をシェア

pagetop