恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―
私は学校帰りにコンタクトと布団を買いに行った。
「はぁはぁ……布団一式を1人で運ぶのは意外にキツイ…
宅配にすれば良かった~」
新しく買った布団を運び疲れ、道端で少し休憩していると
「結菜?なにやってんだ、お前?」
「ひ、平川…なにって布団運んでんの!」
「はぁ!?なんで布団なんて買ってんだよ…」
「人ん家来る度に、あんたと一緒に毎回寝てらんないから…」
「ふぅん~まぁ、いいや…オレが、運んでやるよ」
そう言って布団を軽々持ち上げ、歩き出す平川の姿を見て
へぇー意外に力あるんだ
と少しドキドキしながら平川の後を歩いていた。