恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―
3☆モテ期
まったく平川のヤツ…
1人で寝れないわけ…子供じゃあるまいし…
学校に着いた私はブツブツ独り言を言いながら
教科書をペラペラめくっていた。
「あれ?ゆいゆいコンタクトしてこなかったの?」
まだ眼鏡の私の顔をジーッと見つめる
優実チャン……
朝から平川と少し喧嘩になって
コンタクトどころじゃなかったんだ…
「眼鏡をかける癖でコンタクト着けるのわすれちゃった…あはは」
苦し紛れの言い訳…―――