恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―



「…っっ。聞いてたのかよ…」


さっきまで平然としてたのに、その話しをすると弓弦の顔まで赤くなっていた。




「…聞いてた…」



「それは、あれだ…」



「あれって?」




「ただの照れ隠しだよ」




「はい!?」



「ったく、ダチにからかわれるのが嫌で…お前が本命って言えなかったんだよ!」



「なにそれ…」



自分が勘違いしてた事がわかると、思わず笑ってしまった。



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