恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―



"んっ!!"と言いながら、座りこんだまま

私に手を伸ばす平川。






私は平川の腕に手を伸ばした時だった。






………―――なっ、なっ、なに。






逆に手を掴まれ平川は、スクっと立ち上がったかと思えば



私の手を掴んだまま教室をドンドン


先に歩いて行った。





「ちょ、ちょっと体調悪かったんじゃないの?」




「…――そんな事、言ったっけ?」



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