恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―


…――なんか怖い




いきなり口を塞がれた私は硬直してしまった。








……―すると平川は自分の顔を耳元に近づけてきて

低い声で囁いた。







「…―あおう。」




ん?何か言ってる…





でも、この状況のせいで


平川の言葉が頭にちっとも入ってこなかった。





「返事は?」




返事?


なんのこと…




「ふごっっ、ふがふが、ふごっっふごっっ!!!」


塞がれたままの口で私は喋った。






< 26 / 130 >

この作品をシェア

pagetop