恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―
あれから数日。
いつもと変わらない平凡な毎日を過ごしていた。
あれ以来、平川が私の前に現れることもなかった。
お昼休みになり、私と櫻チャンはいつものように2人で仲良くご飯を食べていると
……―――――ぽんッッ。
と誰かが私の頭に手を置いている。
……―ざわつく教室。
なんとなく、このざわつき感で悟る。
「結菜なんでオレを誘ってくんないの?チョー淋しいんだけど」
――――…ぽろ
「あっ、結菜チャン…卵焼き落ちちゃったよ」
……………―――――――