恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―
「じゃぁ結菜が番号教えてくれるまで教室戻らないから
おい!!そこかわれ!!!」
と、隣の席の佐藤くんを退かせると平川が座った。
えっ?俺はどうすんの?
みたいな顔で私を見る佐藤くん。
思わず下を向く私
だって平川なんかに番号教えたら毎日毎日かかってきそうで
面倒だし………―
でも、佐藤くんが…――
授業始まりそうだ。
あぁ、もぅ仕方ない。
「結菜ありがと。あとで電話するからな♪」
いぇ……かけないでください。
お願いします………。