恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―


「出るの早ッッ。オレからの電話まってたとか?」



「…………」







「………な、わけないか。結菜どうせ今日ヒマだろ?どっか行こーぜ。



あとで、迎え行くからちゃんと用意しとけよ」






「ちょ、ちょっと……」





人の返事も聞かず、平川は自分の用件だけを言って


とっとと電話を切ってしまった。







……なんて、ヤツ。



……―――ムカツク!!!!!







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