恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―



"いってらっしゃい""お邪魔しました"

なんて私の腕を掴んだまま、そんな会話を交わし、家を出た平川はドンドン早足で歩いていた。





なんか、ちょっと怒ってる?





…―――て、平川が怒っても関係ないんだけど…。






グイグイ引っ張られるまま私達は近くの公園に来ていた。





そして、芝生にゴロンと寝転ぶ平川



私は…少し距離を置き横に座った。









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