恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―



……………―――――



時々、沈黙が教室を襲う



私の目の前には坂井くんと平川の姿。








「で…ここは、この方式を使って……槇村さん聞いてます?」




「…あっ、はい…聞いてます聞いてます」




本当は坂井くんの声がちっとも頭に入ってこない




1人、黙々と本を読む平川が気になって仕方ないのだ。






ようやく…複雑な勉強会も終わり


私達は下駄箱に向った








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