恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―


「槇村…送ってく」


勉強会の間、ずっと黙っていた平川が口をひらいた。





「……いや、でも…1人で大丈夫だし」




思わず坂井くんを見てしまった……



「…あっ、僕…こっちだから…」





気まずそうに、そそくさと坂井くんは逆方向へいってしまった。






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