恋の眠り姫は夢心地―キスは優しく―
「な、なんで平川くんはアパートの住所知ってるの?」
「あぁ、槇村のおばあさんが教えてくれた……まだ彼氏だと思ってるみたいで……」
あっ……!!!
ちゃんと、おばぁちゃんに話してなかった…
………というより、あれは付き合っていた…ていうのかな?
「なになに、ゆいゆい…こんなイケメン彼氏が居たんだ。」
目をキラキラ輝かせ興味津々で
私を見たり、平川を見たりしていた。
「元…元カレってヤツ」
そう、少し不機嫌そうに平川が言った。
私も思うわず
「も、元って、私達そもそも付き合ってたかさぇ、怪しい感じだったし………」
「ふーん。へー」
なんか、ちょっと…
変だったかな今の?