生徒に恋しちゃいました
「するわけないでしょ、馬鹿なこと言わないで!」

私はムキになって言い返す。
すると、結城くんはあっさりと私の手を離し解放した。

「じゃ、決まりだ。 頑張ろうね、桃子センセ」

結城くんはニヤリと笑ってそう言った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

はぁーと大きな溜息とともにアパートの部屋の鍵を開けた。

時刻は夜7時半。初日だったこともあり、そんなに遅くならずに帰宅できた。

にも関わらず、どっと疲れが出てスーツのままベッドに倒れこんだ。


学校から電車で一駅のところに1DKの部屋を借りての初めての一人暮らしだった。

ベッドもドレッサーも淡いブルーのカーテンも全部が真新しい。
ちゃんと自炊をしようと思って、キッチングッズやお皿も買い揃えていた。

「はぁ〜今日はインスタントラーメンでいっか」











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