生徒に恋しちゃいました
自炊の決意をあっさり翻して、インスタントラーメンをすすった。


小学校から大学までずっと女子校で育った私にとって、男子校はやっぱり刺激が強かった。

まさか初日から気絶しちゃうとは自分でも思ってなかった。

学年主任の宮田先生はじめ同僚の先生方が優しく心配してくれたことが余計に心苦しかった。

男子校教師になった癖に、男性と接触できませんなんて言えるはずもなく、私が倒れたのは風邪による体調不良という事になっていた。


結局、私の男性恐怖症を知るのは成り行きで話をしちゃったクラス委員の結城くんだけか。

こんな私ですらうっかりドキドキしちゃうくらい綺麗な男の子だけど、変なこと言い出すし、いまいち本心が見えない。


「う〜、もういいや。明日の準備をしっかりして、今日は早めに寝ちゃおう」

私は気を取り直して、明日の授業の予習のため机に向かうことにした。

今日の失敗は考えても仕方ないし、忘れようと強く自分に言い聞かせた。


























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