生徒に恋しちゃいました
噂の結城くんは一番後ろの廊下側か。
セクハラだの手が早いだの散々な言われようだけど否定することもなく、皆と一緒になって笑っている。
始業式なのにジャージ姿にさせちゃったことはやっぱり申し訳なかったな。
ーキーンコーンカーンコーン。
校内にホームルーム終了を知らせるチャイムの音が鳴り響いて、生徒達がガタガタと一斉に席を立つ。
懐かしいな、この感じ。
通っていた女子校の教室と仲の良かった友達の顔を思い出す。
もう5年も経つんだなぁとしみじみと自分の高校時代を振り返った。
「じゃーね、センセイ! 明日は倒れないようにねー」
「ばいばい、桃ちゃん」
「明日はもうちょい可愛い服着てきてね〜」
生徒達は好き勝手なことを言って教室を出ていく。
「はいはい、さようなら。気をつけて帰ってね」
高3にもなると教師に意味もなく反抗したりする子は少ないみたいだった。
思っていたより素直で良い生徒達のようで少し安心した。
あんまり先生扱いされてないのが気になるところだけど。
これで皆の性別が女の子ならな〜、言う事ないんだけど・・・
「男子校だから、そりゃ無理だろ」
そうなのよね〜、男子校だもんね。
・・・あれ?会話になってる?
「うわっ、結城くん。まだ残ってたの?」
教師用の机の上に結城くんが長い足を投げ出すように腰かけていた。
「お疲れさま、桃子センセイ」
「ありがとう。でも、先生の机に座らないでね」
はいはいと言って結城くんは立ち上がった。
セクハラだの手が早いだの散々な言われようだけど否定することもなく、皆と一緒になって笑っている。
始業式なのにジャージ姿にさせちゃったことはやっぱり申し訳なかったな。
ーキーンコーンカーンコーン。
校内にホームルーム終了を知らせるチャイムの音が鳴り響いて、生徒達がガタガタと一斉に席を立つ。
懐かしいな、この感じ。
通っていた女子校の教室と仲の良かった友達の顔を思い出す。
もう5年も経つんだなぁとしみじみと自分の高校時代を振り返った。
「じゃーね、センセイ! 明日は倒れないようにねー」
「ばいばい、桃ちゃん」
「明日はもうちょい可愛い服着てきてね〜」
生徒達は好き勝手なことを言って教室を出ていく。
「はいはい、さようなら。気をつけて帰ってね」
高3にもなると教師に意味もなく反抗したりする子は少ないみたいだった。
思っていたより素直で良い生徒達のようで少し安心した。
あんまり先生扱いされてないのが気になるところだけど。
これで皆の性別が女の子ならな〜、言う事ないんだけど・・・
「男子校だから、そりゃ無理だろ」
そうなのよね〜、男子校だもんね。
・・・あれ?会話になってる?
「うわっ、結城くん。まだ残ってたの?」
教師用の机の上に結城くんが長い足を投げ出すように腰かけていた。
「お疲れさま、桃子センセイ」
「ありがとう。でも、先生の机に座らないでね」
はいはいと言って結城くんは立ち上がった。