お姫様は初恋中!?
「「キャー」」
宙は周りからの悲鳴も気にならないみたい
「可愛すぎて焦った…誰にも見せたくねぇ」
ただでさえ、今日は水着で緊張しているのに、そんなこと言われたら心臓が壊れそう
「そ、ら…恥ずかしい…」
やっと離してくれる
「ふっ…これ着てろ」
渡されたのは宙が羽織っていた、フードのついた薄い半袖のパーカー
宙のだからサイズが大きくてスカートがギリギリ見えるくらい
「?…何で?」
「…見せたくねぇんだよ…」
そう言って顔を赤くする宙が可愛い
「…宙だって見られてるじゃん」
「瑠衣しか見えてねぇから大丈夫」
平然とそんなことを言う宙がカッコよくて、眩しくて…
とりあえず、渡されたパーカーを着る
「貴重品だけロッカーに預けるか」
貴重品をロッカーに入れ、私たちも海の方へ行く
もちろん、手を繋いで